FUNKSPUNKPUNK

architecture, design, art, film, memorandum

December 2013

Good Bye 2013

Kinfolk_BTS1_Leo-Patrone_blog


昨日まで仕事をしていたので、
今年は何だか全く年末的な感覚が無かったけれど
実家に帰り、家族で食事をして ああ 年末だなと感じ始めた.

2013について振り返る.
2013は大学卒業以来のけっこう大きな節目の年になった.
正直、高校→大学 は大きな決断をして、
自分で将来の方針的なものを決めた反面
大学→前職 は設計のプロフェッショナルとなるべく、
いわばエスカレーター的に入った感じで
自分で大きな決断をした感が薄かった.
腰掛け的な気分でいながら、「これは違うんじゃないか?」という
気持ちで悶々としていた.

そんなこんなで、それなりにレベルアップして
できる事も年々増えていく中 ある程度行き着く先や、
自分の社内での重要度が高まっていく中、
絶妙なプロジェクトの切れ目となり
動くなら今だ となり、約半年間の転職活動の末、今の会社に至った.

それと同時に、どういう風に独立するか? も考えた.
単なる設計事務所じゃあ意味が無い.
デザインとブランディングのミックスは1つの到達点になりそうだけど、
それって一生かける意味ありそうか?
なんて妄想する中で、
一生やりたい仕事ってなんだろう? という問答が浮かんだ.

自分のスキルを使って、社会の役に立つ事がやりたい.

その答えにたどり着いた後は、けっこう簡単だった.
じゃあ何ができるか?
そこで、来年から動き出す MEARCH(マーチ)プロジェクトを
scenica(シーニカ)という会社を運営しながらやりたいと決断した.
2013は、じゃあMEARCHでどんなヴァリューを出せるか?
ちゃんとサステナブルなビジネスができるか?
その自問自答の繰り返しだった.

冬になり、それもクリアになってきた.
仲間も増えてきて、あとは外部にアクションをしていくのみだ.
がんばろう.


という比較的外交的な動きとは別に、
内向的にもけっこうシフトした.

今の仕事が、インテリアよりのスケールになった事で、
ライフスタイルだとかを今までよりずっと考えるようになった.
幸せな食卓、幸せな休日、幸せな家庭 みたいなことを.

今まではIKEAの食器類だとかで済ませていた自分が、
2万円する鍋を買ってみたり、
気持ちのいいソファを買ったり.
生活の質 みたいなことを良くしたいなと思うようになり、
そう行動するようになった.
今までは人がいっぱい集まるときは紙皿だったりしたのを、
ある程度揃えておこうと、陶器皿を少し多めに買ったり.

ホントはここらへんは、
彼女と同棲する時に、まとめてやりたいと思っていた部分ではあるんだけど、
残念ながらそうしたいと考えられる人には出会えておらず、
欲求に耐えられず、先行していろいろと揃え始めたという.

いいかわるいか?
それは分からない.
ただ、そんな自分はけっこう好きだ.

来年は、
もっと自分の好きな事をできるよう、動いて学んで楽しんでいきたい.
2013年は助走、2014年こそ、走り出す年になるだろう.
いえい.

要するにガリハー

frwQzeEzShucfn1nllT9PtEgo1_500


往年の太田莉菜を始めとして、
結局ガリのハーフ美女が好きなんでしょ? と言われた.

あ そうか と じゃあ 「ハーフ モデル」で検索したら
知らない美女を見つけられるかも と年末だし検索してみた.
うん けっこういる.ソレ当たってる.


市川紗椰

市川紗椰
アメリカ x 日本
なぜかイマイチあか抜けないんだけど、
もう一歩踏み出したらかなり良さそう.

ダーブロウ有紗

ダーブロウ有紗
イギリス系アメリカ x 日本
元天才テレビくん


ikumi2

ikumi
ドイツ x 日本
デザイナーもやってるらしい.写真もなかなかいい.


大森美知

08)

大森美知
アメリカ x 日本
ナチュラルメイク時がかなりかわいい.


南丘真希

南丘真希
韓国 x 日本
元makimuというギャルモデル



ナチュラルビューティー



matsuiairi


久しぶりにかわいい.
松井愛莉 1996年生.

ゼクシィのCM、知らなかったけどかなりいい.
まだ若いけれど、大人になってもこの方向でいけば
かなり期待できそうなポテンシャルがあります.


50)


4573c45faf81d3174c96de35be2cb0d7

DESIGN THINKING WS1

hex_design-1


デザイン思考WSに初めて参加してみた.
面白かった.
何が?

本当にたくさんの上場企業の人が参加していたことが.

彼らは、それぞれ自社の現状の在り方に問題を感じていて、
立場上、それをどうにかするためにWSに参加していたわけだけど、
どうにかできるほど発言力があるわけでもなく、
どうしたものかと悩んでいるようだった.

で、実際にWSに出てみると、
これに対する答えは殆ど無かった.
というのも、講師側に社会人系経験というか
プロフェッショナルの経験が無いため、
生徒たちの悲痛な生々しい、本には書かれていない質問には
あまり答えられていなかったからだ.

そういう意味で、
奥出直人さんがやっているように、
目的が不明瞭な状態からでも、
問題を特定してイノベーションを行っていくようなコンサルティング
という仕事は、けっこうタフだけどおもしろそうだし、
かなり需要がありそうだな と感じた.

一方、WSに関して言うと、
逆にデザイン思考やサービスデザインを
実際の仕事に取り入れてやっている僕としては、
改めて体系的なモノをさらっとおさらいできた分には良かった.

IDEOの別の資料では、HCDメソッドと言っていて、
Human Centered Designをもじって、
Hear / Create / Deliver というデザイン思考を実現化していく
3段階を整理しているフレームワークがある.

これはBOPプロジェクトをIDEOがやっている資料で
出てきていたフレームワークなのだけれど、、、
デザインシンキングって、
Deliverの部分が殆ど語られてないなー ということに気がついた.

理想的なカタチやサービスを導きだすトコロまでは、
このフレームワークで進められる.
けれど、これをDeliverしていく時のフレームワークが、
イマイチ弱いな と.
当然、その道の専門家が入って、何とかかんとかやっていかないと
できないことなんだけれど、この部分がちょっと尻切れとんぼに
なっていたんだなと感じた.

実際、
今もサービスデザインをやっていてく中で、
その分野というか業界のプロの人が一緒に入っていないと、
最後の落としどころがどうも弱くなってしまう という部分を、
逆に専門家に入ってもらったことで気付いたところだった.
つまり、
デザイン思考のフレームワーク は必要条件だけれど、
execution段階の専門家のインボルブメントは十分条件で、
この両者を揃えないと、成功はあり得ないということ.

プロジェクトを進める上では、こういう専門家は
前提条件として入っているという話なのだろうけど、
特に実行フェーズに至る際の彼らのロールがあまり
クリアにされていないのは、
「デザイン思考」というユニークなフレームワークを
いわゆる一般的なビジネスモデルと差別化するために
重要だったんだろうと予測するけれど、
取り入れてみたところ、何だかうまく使いこなせないぞ という
失敗を自分でして、それでも失敗を許してもらって再挑戦できる
的な環境じゃないと、これは広がらないなーと感じた.

多分、
書籍から学べるデザイン思考は僕はもうほぼ学べたようなので、
実際にプロとして使っていけるように、ガンガンカスタマイズしていきたいなと、
決意を新たにした.
来月は今回の応用編を受けるので、
カスタマイズ前の最終調整としてうまくこの機会を活用したい.

最後に、
ふわっとしているデザイン思考のプロセスを少し自分なりにまとめた.
これがカスタマイズの第一段階になるだろう.

54





都市に対する善行


mainpict_smt


建築会の良心、内藤廣が自身が審査員だった新国立競技場に対する、
槙先生を中心とする建築家の反対に対してもの申した文がある.

http://www.naitoaa.co.jp/090701/top/forarchitects.pdf

その中から、景観論争という耳タコの論争を越えた面白い洞察があり、
ちょっと改めて都市について考えてみようと思った.
その文は下記.

----
スペイン北部の街ビルバオに、フランク・ゲーリーの設計によるグッゲンハ
イム美術館が出来て二年ほどした頃、近くのサンセバスチャンで会議があり、
次の日に訪ねたときのことです。夜になって、地元の建築家たちと会食になっ
たとき、あの建物に対する印象を訪ねてみました。あの建物のことが好きか、
というわたしの問いに対して、「好きなわけがないだろう。大嫌いだ」。その後
に続けた言葉が面白い。皮肉っぽい笑みを浮かべて、「でも、大成功だ」、と言
ったのです。知っての通りビルバオは、いまだにスペインからの独立運動が燻
るバスク民族の主要都市です。ゲーリーの奇妙な建物が出来たことにより、世
界中から人が来るようになり、そのことはバスクの存在を世界に発信すること
になった、というのです。好き嫌いを越えた戦略的な発想だと感じました。わ
れわれもこれに習う戦略的な賢明さを持つべきではないでしょうか。
----

都市全体の景観を整えるという、
都市論や都市計画の中では王道とも言うべき命題がある.
伝統的な建築家は、これに倣い都市のコンテクストにパッシブに沿わせるのが
正しい建築だ と教えられ、仕事をしてきた.

近年になり、グッケンハイム・ビルバオに始まる”景観を越えた建築”が生まれ、
ドバイや中国でそのムーブメントが更に加熱している.
建築は、都市と寄り添うものから、都市をブーストする燃料の1つになっている.

ザハレベルのインパクトと美しさを備えた建築が1つできれば、
それはニトロのように都市を大きくリープさせる起爆剤となる.
弊害として、世界中特に中国各地で亜流が大量生産されているわけだけど.

政府のプロパガンダだった19・20世紀の建築は、
21世紀になって経済のプロパガンダになった.
都市に対するパッシブさが求められていた建築は、
アクティブさが求められ始めた.

それを是とするか否とするか.

これを否とするのが、今回の運動でもある.
一方、単純に是とするのもいかがなものか.
まず1つの視点は、この是否を考えること自体がとても意味があることだということ.
だから僕は今何かを書こうとしているわけだ.


ここまで背景を整理して一息ついて考えると、、、

僕は、この21世紀に生まれたムーブメント自体に対しては
諸手を挙げて賛成だと言いたい.
だって、もう大きな政府の時代は終わったから.
これからの政府はファシリテーターとしての最低限の規模をもち、
彼らが既得権益としてもっていた諸事業は、民間が競合していくものになるはず.
21世紀のうちに、今のシステムは破綻するわけだから.
だから、
パトロンをもち、彼らのヴィジョンを具現化するという建築家の職能は、
パトロンが変わって今後も続いていくわけだ.

で、
じゃあこの文脈で何に僕が反対かというと、
今回のザハの建築だ.

なぜか?

なぜなら、東京の商売の文脈に合わないから.

東京は、カッコイイ文化施設があるから人が来るような場所ではない.
あくまでそれはおまけに過ぎない.
東京の魅力は、アジア諸都市のように、その過密さで、
それが高次に近代化されながら、小さな都市のグレインが
それぞれ独自進化を遂げているからだ.
僕は、そのグレインの中の1建築として、”アクティブな建築”が
乱立する姿が、東京のグッゲンハイム的在り方なんではないかと感じる.

つまり、
21世紀のパトロンが変わったとしても、
それまでの建築の文脈を完全に無視してもダメだということだ.
”アクティブに都市と関わる”というのは、決して都市を否定することではない.

ビルバオでも、あの建築は都市の軸だとかの文脈を綺麗に読み解いてできているし、
ザハの中国の建築も、都市の余白的場所(開発地の広大な空地)だとかを
うまくつかってできている.
そういう文脈の中で、東京と都市をアクティブに寄り添う姿は、
今の新国立競技場の姿とは異なるのではないか と僕は思う.

これに関しては、
どれが答え というのは無いと思うけれど、
自分はどうやって都市と関わる建築家になりたいのか?
と考える大切なきっかけになりうる機会なのである.



search
comments
archives
QR
QRコード