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先日、センター北の ”プレミアヨコハマ”と”ヨツバコ”に行ってきた.

プレミアは設計者:都市未来計画
ヨツバコは設計者:マウントフジ

一方は商業施設企画設計のプロ、一方は有望若手建築家.
最終的にできあがった”にぎわい”のコントラストが明確だった.

プレミアはスーパーオーソドックスなプランニングで、
外装も、内装も高価な素材は使用せず、全体の雰囲気は
テナントにまかせちゃう くらいの施設だ.
外観のフォルムを少し工夫して、商業施設ぽい顔をつくってたが、、
彼らがリーシングの部分まで関わっているのかは知らないけれど、
ちゃんとしたMD戦略があって、全体がちゃんとまとまっていたと思われる.


ヨツバコは、
建築家の想いがつまったハコだ w
MD戦略、リーシングの部分まで全く関与できていないから、
関与できる”余白の部分”をできるだけ拡げて、
”新しい商業施設”を目指したような、、、
プログラムの無い過剰な余白なんてデットスペースにしかならないのに、
事業性も全然良くないのに、それをやってしまうのは
事業主もけっこうなアマチュアだったのだろうと思わずにはいられない.
床、壁、天井、いい素材を敷き詰め、迷路性のあるような
おもしろい空間をつくっていたけれど、、
ジャーディーならばこれをもっと広大な水平方向のスケールで
うまく消化して商業化できるんだろうけど、
多分、こういう規模の商業施設設計経験の無い彼らでは
ちょっと重かったんだろうなと.だから、
センター北という立地以上にいいテナント誘致が
できなかったんではないか.


プレミア→
建築的には空っぽだけど、にぎわいのある商業施設
ヨツバコ→
建築的には濃密だけど、にぎわいの無い商業施設

全く違うアプローチでつくられた2つの商業施設が、
殆ど同じ立地にあることで、実際に都市のにぎわいにどう両者が寄与していくか?

まだどちらもできたばかりだからその答えは明確には出せない.
3年後くらいにもう一度行って、
2つのアプローチの答えを見届けにいきたいと思う.

とりあえず、今思う事は、
空間の質を保ちつつ、にぎわいもつくれるようにしたい.
そのためには、
戦略フェーズからの計画への関与、”商売”を横目で見つつ、
”アート”に真面目に向い合うスタンスでの設計、開発.

今自分がやってる規模は1テナントのコンサルティングだけれど、
そのうち1建物できるときは、このスタンスでガッチリ新しい、
普遍的な商業施設をつくりたいものだ.

建築家はがんばって文化施設をやりたがるけど、
やっぱりそれじゃあホントにその街のにぎわいに寄与できてないよね.
都市に対して、責任のある仕事をしていきたい.