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architecture, design, art, film, memorandum

June 2013

ADRENALINE?

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新しい仕事を始めてちょうど1ヶ月が経った.

気付いた事は、
殆ど毎日、朝方の夢が仕事の夢という事だ.
それ以外の夢は、始めの方の夢で見る.


仕事の夢は大体英語でディスカッションだとかをしている.

新しい分野で分からない部分や、
まだまだ流暢とは言えない複雑な英語の会話の部分を
ある程度頭が休んだ後に、
寝ながらシミユレートしてるみたいだ.

おかげで、
目覚まし時計が鳴る頃には、
何だか一仕事終えたみたいな疲労感が頭に残る.


こうやって書くとネガティブなんだけれど、
何だかこれはこれで僕は嫌いじゃなくて、
案外、慣れ親しんだ僕の体のアクションだ.

学生時代でも課題の最終期や、
建築の仕事でもコンペの提出期によくよく発生していた現象だ.
それが、
建築の仕事を始めた頃には日常的には起こらなかったのに、
今の仕事では、日常レベルで起きている、というのは
毎日コンペ期レベルにアドレナリンが分泌されている
ということだ.

こういうのは、
多分人生で最も知的にエキサイティングだったと考えられる、
修士論文書いていた時以来の活性感だ.

あそこまでキリキリ頭使えて、エキサイトできることって
ホント相当無いなと思っていたのに、
今また毎日のようにそれ味わえているのには、
けっこうニヤリと思ってしまう.

かなり脳に負担/ストレスがかかっていることだろう w

けど、
できないことがどんどんできるようになったり、
分からない事がどんどんわかるようになったり、
悩んで解いた提案をクライアントに受入れてもらえたりするのは、
もう、週末ボーゼンとしていたいくらい疲れるけれど、
何だかとっても気分が良いのだ.

けっこう勉強してきてるけれど、分からない事がまだめちゃくちゃ
いっぱい世界には溢れているのだ.

夏休みは、
本をいっぱいもって涼しい所でグッタリしたいものだ.

幕末の志士のような閉塞感の中で


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友人に誘われ、建築設計コンペの最終講評に行ってきた.
そこで選ばれたチームの案が、
実際に建設されるという類いのものだ.
アイデアだけ、夢だけのアイデアコンペと違う、
現実と夢の狭間をいかに現実化させていくのか? というものだ.

総論として僕が感じたのは、
なんだかやっぱりこのままじゃあ建築業界というか、
建築家業って やばいんじゃねーか ということ.

これについて3つくらいの論点がある.
視座がクローズド過ぎる事
観念主義的過ぎる事
打開策が見いだしづらい事


視座がクローズド過ぎる事

まず、講評をして案を実施させるための6人くらいの評価者が、
全て同じような建築家で内輪感が否めない事.
タイトルが「新しい家」か何かだったと思うのだけれど、
例えば、
社会学者、デベロッパー、マーケッター、アーバンデザイナー、政治学or政治家 に
建築家が2人 とかなら、
ホントの意味で、社会にとって新しいものについて議論することができるだろう.
それを、建築家の中だけで、しかも同じような価値観をもっている連中だけで、
あーでもない、こーでもない なんて
眠たい議論をしていても 何の意味も無い.
そんなところから産まれてくる新しいや、
やっぱり オナニストたちの生産物なので、
社会全体からは全く新しくない、妙なモノ が産まれてくるだけと思う.
つまり、
この中で評価されるものは、
実際に社会に出現した際に イノベーティブで新しい と評価されるものではなく、
また おもしろいもの 変なものが建った、誰が住むんだろう 的な、
いわゆる建築家像 みたいなものから1mmも脱却していないものが
やっぱり産まれるわけで、
前者的なモノは、スルーされるかスポイルされるか というところ.


で2つめ、
観念主義的過ぎる事

最近、司馬遼太郎記念館に行って読みたくなったので、
竜馬がゆく を読んでいるのだけれど、
その中で、幕末の志士たちが 国際的な状況や、それに対する国内の状況を
客観視せず、観念主義的に現実とかけ離れた行動をしていたことが、
折に触れ語られている.
そして、そのムーブメントをサラリとかわして日本を救ったのが、
坂本竜馬だった.
一方、2次世界大戦時の日本政府は、まさにこの幕末の志士さながらの、
観念論主義者たちだったこと なども語られていた.

そう、
今の建築業界もそんな感じじゃあないか.
当然、組織設計やゼネコンだとか、開発マーケットの前線にいる人達は
ちょっとポジションが違うけれど、
所謂、建築の新しい地平を探っていくようなアトリエ系建築家たちが、
とっても眠たい議論を繰り広げているんである.
ある文脈上、彼らが脈々と築き上げた文脈上は正しいのかもしれない.

業界を出て、プラグマティックに考えてみて欲しい.
そうすれば、武市半平太も 投獄され切腹させられず、
明治政府の重鎮として座っていただろう.
アトリエの彼らが優秀じゃない と言っているわけではなく、
彼らが依っている文脈が どうにもこうにも
間違い過ぎているんじゃないかと 強く感じるわけである.



最後に、打開策が見いだしづらい事

そう、じゃあどうする?ていうのが難しい.
まず、殆ど誰もこういう状況に対して疑問を感じていないんじゃないか
と思えるくらい、そういうムーブメントが無いし、
そういうことしてる人って、外れ値的に扱われていて、
なかなかメインムーブメントの人達と接点が無く、
相対的に影響力が小さ過ぎる.

また、そういったメインムーブメントの人達が
学校でしょうもない同質な学生を量産して、
このムーブメントを延々と続けている.

絶望的.
仕事を初めても、正直 忙し過ぎて
他の業界の人々といろいろと会ったりする時間も
相当限られていて、成長し切った頃には、
そういった別の文脈上で議論したり交流できる人が
これまた圧倒的に減ってしまうわけだ.



と まあ、
こういう状況に疑問を感じて僕は動き始めているわけだけど、
亜流のまま終わるのか、本流に影響を与えられるのか?
がんばってみましょう.

しかし、
幕末の志士もそうだけれど、
少し冷静になって、現実に即して考えようという発想が
なぜこうも出づらいのだろうか.

そよ風のゼリー

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ギャラ間の中村好文、小屋においでよ 展に行った.
いつも自分の作品をいろいろな方法で展示する建築家が多い中、
好文さんのは、
自分の好きな建築のアーキタイプである 小屋 というのが、
いろいろな著名人にどのように描かれているか? といような
切り口で、展示の1/3を構成していた.

単純な建築物に留まらない、
ライフスタイルにまで及んだ展示は濃密で、
僕が今まで見たギャラ間の展示の中では、
トップクラスに魅力的だったと思う.

中庭に普請された、lemnant houseは
これまた素敵で、この展示のために図面から緻密に作り上げられたものだった.
こんな小屋、自分も暮らしてみたいな と
ライフスタイルレベルから考えさせられた.

と まあ、
展示自体素晴らしかったのだけれど、
実は僕が一番ぐっときたのはオブジェクトじゃなくてテキストだった.
全然知らない人だったのだけど、
立原道造 という東大建築学科卒でちょっと建築をやって
24歳で夭折してしまった詩人.

彼のヒアシンスハウスが展示してあった.

その中に、病床の彼が、次の春まで生きれないことを悟って、
妻のアサイに言った言葉.

「五月のそよ風を、ゼリーにして持って来てください」

ちょー綺麗な言葉.

僕は、この展示、この言葉に出会っただけで
けっこうお腹いっぱいになった.

こんなコト言われたら、惚れてしまうわ.

僕はそもそも人の才能っていうヤツに惚れる性質があるのだけれど、
それは大体、その人がつくり出すオブジェクティブなものに大してが殆どだった.
言葉にこんなにドキっとしたのは、
いつぶりだろうか?
キーンときた.

キラキラパワー

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Carey Hannah Mulligan、
今回、the great gatsbyに出演している美女.

調べてみたら、17歳の肖像やドライブに出ていた人だった.
特にドライブとか、今年DVDで見て、
「ふつーちょい上くらいの、絶妙な隣の若奥さん」を選んできて
すごいなー監督は、とか思っていた.
つまり、
さして僕の眼には留まっていなかったのだった.

それがTVでギャツビーの宣伝を見て、、、

なにこれ ちょーかわいい となった.

carey-mulligan-great-gatsby-pixie-cut



まあ、
要するにメイクが素晴らしいわけなんだけど、、、
このコの場合は、ショートが圧倒的に似合う.
顔自体がけっこうアットホームな優しい顔をしている分、
スタイリッシュな髪やジュエリー、ガーメントで
身を包むと、そのギャップからまた一段と眼をひくのである.

まじかわいい w

そして、やっぱり
僕はデコっぱち系、タレ目系、けど鼻はしゅっとしている系
この3点にとても弱い.

PHO-10Sep23-254430



最近、
ジブリの「カントリーロード」を好きな人は、
過去の恋愛だとか、理想の恋愛だとかをつねに
思い描いている分、婚期が遅れている説 を言われて、
けっこう納得した.
けど、しょうがないよね.

careymulligan



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