躯は不思議なもので、
中国にいる間にCG屋でうつされた風邪でずっとぐったりしていたのに、
家に帰った途端に、ぐぐぐっとよくなってきた.
今回はまるっと2週間の出張というか合宿というか、、で
風邪を引きながらもかなりエンジョイした.
学生時代のスタジオさながらだった.
今回、やっぱり一番僕がエンジョイできたキーは、
デザイン部分を一手に引き受けて作業を進められたことに尽きると何度も感じた.
基本的にフロア内で、僕より情報を構築してコンペ等の資料を
まとめていける人が半分もいない.今までやった中ではほんの数人かと思う.
もちろん、それぞれのモチベーションによるところもあるのだけれど、
結果としていつも僕はマネジメント側になって、
おもいっきりデザインに取込む、リスクテイカー側のポジションができなかった.
今回はいろいろあって、そういったポジションを1.5人が配置されて、
図面をしっかり仕上げる人も確保された.
事前に僕がデザインスタディをかなり進めていたのもあって、
デザインだけをひたすら考えた.
平面計画との整合性を考えながら、
達成したいフォルムに辿り着くために必要なパスをいろいろとスタディし続けた.
施工性、アート作品ではなく建築であるためのシステム化も一番腐心した部分.
結果として、
周りの人にも、これなら勝てる だとか、
もっと都会のいい場所にないともったいない だとか、
元気づけられる言葉をいっぱいもらってがんばれた.
オレ、マネジメントも得意だけど、
デザイン/リスクテイクもけっこう器用にこなすなー と自分に感心した 笑
結果としてできたものは、いつもリスクテイクをしている人がつくるようなものではなく、
両方を睨みながら構築されたような、まさに自分らしいものになった.
そういう意味では、アトリエ系の作家さんがつくる作品のようなものではなく、
ビジネスとしてプロフェッショナルがつくる建築 という感じか.
こういう事を考えていると、
やっぱりフォスターが気になって気になって仕方が無い.
それはおいといて、
今回やっていて思ったのは、
各人が、それぞれの得意分野をもっと割り切っていったらどうなの?
というところ.
ある程度歳をとると、
ああ オレデザインより計画のが好きだわ
とか ディティールがとにかくおもしろい
とか
人によって思うことがあるんだろうというのは分かるのだけれど、
それって学生時代から大なり小なりあるわけで、
採用の段階でもっと分けていくというのはどうなんだろうか?
設備 電気 構造 建築 とかじゃなく、
意匠 ディティール 計画 マネジメント とか.
当然、各セクションが、浅く広く全体を知っている必要はあるけれど.
そうやってく方がハイパフォーマンスな場合があるんじゃないかなと
今回はすごく感じた.
とは言っても、何より何度も思ったのは、
やっぱ建築はおもしろい.
一人じゃできない.
誰も見たこと無いものをつくりたい.
もっとうまくなりたい.
もっともっとつくりたい.
という、
学生のような感覚だった.