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architecture, design, art, film, memorandum

June 2008

27つ



27歳になったんだった.


少しずつ 
年齢を重ねることへの繊細さが無くなってきて
最近は5歳刻みとか3歳刻みとかのオーダーで
年齢を感じてる気がする.

それは成長のスピードが遅くなったから?

18 - 24 5までは
人間関係も勉強も建築も 知らない事ばっかりで
まあ 今でも知らない事ばっかりだけど
その頃とは意味が違う知らなさ
知らない事を知らない知らなさだったわけで.

人生一生青春の僕としては
成長のスピードが遅くなった事を感じる事は
まさに危機的状況と言える.

うん.
原因は火を見るより明らかに会社だろうけど.

少し救いなのは
早々に会社から得るのは諦めて
不動産やらマーケティングやらの勉強、
ポートフォリオ作りを進めて
先を見据えて我慢してるから.
そして 少し結果も出てきてるし.

けど
一週間で一番長い時間を過ごす場所で
満足いくだけの刺激を得られないのは
すごく不満だし 哀しい.


会社の余白の時間を
もっと高密に
もっとハイスピードに
しなくちゃなー.

来月からは
ジョブがついに だるい再開発から
海外物件(まだ何をやるかは知らない)になるので
日本のまったり系のスピードではないことだけはたしか.

27歳になってすぐに異動で
新しいジョブ ていうのは
切りもいいし なんか明るい.

もう少し図面を理解して描けるようになったら
次のステップに行けるかな.


あと少し 我慢です.

アートの価値



ギャラリーに勤める友達より紹介されて
小山登美夫の「現代アートビジネス」を読んだ.


アートって
ゴッホの絵が100億だとか
ウォーホルの絵が50億だとか
すごい値段で取引されてて
個人のコレクターのもとにいったり
美術館に展示されたり.

その流れは知っていたけど
基本的には美術館で見るもので
買うものじゃあないな というイメージだった.

彼が勤めだしてから、
ギャラリーに行っても買う気がないので
全く聞いた事がなかった、
展示品の値段とか 作家さんの話だとか
いろいろと聞けて
なんかおもしろい世界だな と思っていた矢先に
そんな本が出版されたので
かなり楽しく読ませてもらった.

本によると、
日本人のアートやデザインに対する価値観て
やっぱり低くて
高額な作品は日本のギャラリーで抱えてても
売り切れないので、海外に出して売らざるをえない
現状があるらしい.

で 実際
アートバーゼルだとかの世界のトップくらすの
アートマーケットでは
数日の開催で何十億もの金が動く.

なんてったて
世界中の金持ちが集まってくるわけだから.


車を何十億分売るなら何台つくる必要がある?
それを数日でさばけるか?
なんてことを本では書かれていたけど
たしかに.

実際、それだけのお金が動く力のある
アートマーケット.
日本ではなぜできない?
日本ではなぜ根付いてこなかった?

これはやっぱりよく分からない.

けど
僕も自分の使命として
日本人の デザインやアートに対する価値観や感覚を底上げしたい.

常々思っていて
そのためのヒントになることが
すこし 感じられた気がした.

あまりにモヤモヤしていて
まだ うまく言葉には表せられないけれど.



アートのコニタン



今月頭にできた、ドローグデザインのお店に行こうと思い立ち、
せっかくなのでギャラリー周りをしながら
歩き回る事にした.

koyama tomio daikanyama
droog
gyre
spiral
clear

ぐるーりと.

ドローグは 15平米もないような
非常に狭い場所だったけど
やっぱり かわいいプロダクトがいっぱいあった.
MOMA design store で扱っているものより
さらにアート寄りというか実験的で
ちゃんとデザインされたお家に置きたいプロダクトだった.
ただ
あの場所はない、、
売る気なしですね、、
スタッフのお兄さんはすげーいい感じなんだけど.
どんな戦略なんだろうか?


今のところ皆勤賞のクレアギャラリー.
今回はよかった.
かなり.

アート と プロダクト の境界が曖昧になってきて
だったら プロダクト寄りのアートの方が
使える気がするし なんかいいかも 
と 思ってた部分があったけれど、
今回の 大城カズさんのは
まじ 使えないけど 置きたい 見たい.
まさに アート だった.

02fb9d69.jpg


アートってそういうだよね こういうだよね
と 感じられた作品.
そして 何十倍も値が上がるんでしょう、、、
プライマリーで買って
アートを楽しめるナウな大人になりたいです.

けど
一番よかったのは コニタンの作品.
小西真奈 真奈美 じゃなくて.

3e083e98.jpg


gyreのエコゾフィー展の中の一つ.

なんというか
吸い込まれた.

夢の中の風景?

思い出中の、少しセピアがかって抽象化された風景?

ふと思いついた先に見える時の風景?

なんだか 超現実 なのです.


見た事あるようでいて
この世にはないような そんな風景画.


4点くらいあったし、
他のアーティストの作品もおもしろかったので
オススメです.


関係ないけど、
テレビ番組だとかで ミュージシャンのことを
アーティスト という意味がよくわからない.
ミュージシャンでしょ?
で ほとんど 商業的なポップでしょ?
なぜ アーティスト??



いいけど.

いろいろ見て回りたいなもっと.

手が震える程



うれしいことが.


去年4ー5月まで
平日は
毎朝1時間 通勤時間 ランチタイム 夜帰宅後
週末10-16時間.

積み重ねて向かった不動産鑑定士1次試験.

やべ 受かった☆

いやぁ ムリだろ と思って
国交省HPみたら あった、、

2次の勉強ゼロだけど 笑


いや オレ できるコじゃん!!!

大学受かったとき以来
喜びで手が震えた.

スウィニートッド



僕の周りでも 世間でも
なかなか評判の悪かった本作.

それで映画館には行かず、
やっとDVDを借りて観た訳だけど.

☆☆☆★★

正確には ☆ 3.5 という感じ.


けど この☆-1.5分は
監督やキャスト 脚本家というより
ハリウッドにあるんじゃないかと思う.

幸せ→絶望→復習→絶望 と
一般的には受けず、
人間ドラマのリアルな部分をまとめた本作.

これを2時間で それなりに商業的に
見応えがあるものにするには
歌を入れたり
(これはティムバートンがやりたかったのかもしれないけど)
人物関係を簡潔にしたり、、

ほんとは
あと1.5倍くらいの時間で
人物像、人物関係を描写して
行間を読ませる部分をつくって
歌を無くせば
かなり 観終わったあとに
ズシンとくる 
重みのあるフィルムに仕上がったんじゃないかな.


そんなことを考えて少し残念な気がした.


作品性<商業性

という印象が色濃いフィルムだった.
それでも
それなりに見応えはある.

ちょっと違うけど
ジャン=ピエール・ジュネ(アメリの監督)の
ロスト・チルドレン を
また観たいなと思った.
これは間違いなく名作です.

b2b0d630.jpg






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