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architecture, design, art, film, memorandum

April 2008

かっこいい仕事




最近よく

建築家の再開発は医者の人殺しと同じだ

と考える.

その心は、、、

医者は常に人の生死に関わっている.
そしてその力は常に「生」に向かっているもの.
結果としての「死」はあっても
殺してはならない.

建築家とは 本来
社会や文化の代弁者として
都市計画やアーバンデザインをし、
デベロッパーや施工者も導き、
街 をより良く生かすもの.

そこにあったコンテクストを消し去り
全く新しい”街”的なものを
デベロッパーや施工者に加担して
街 を殺してしまうことではない.


デベにまかせるより、
オレたちがやった方が
少しはよくなるんだから
その分だけ価値があるんじゃない?

とか 言われそうだが

哀しいばかりだ.



情報 が最大の武器になる現代において
施工者

プロパティマネジメントやファシリティマネジメント
場合によってはアセットマネジメント側の
施主
の中間にありながら
マネジメントにおいてはデベロッパーやファンドに
施行においてはゼネコンに
完全に情報をもっていかれて
双方にいいようにやられている始末.

正確には
彼らは 情報を最大限に理解し、ディベロップし
活用しているのに対して
建築家は その情報構築において
かなり無知に近い.

最深部まではアクセスできないにしても
彼ら双方をリードできるような
建築家としての情報構築方法 はあるはずなのに.


そこに近づくことで
少ないお金のために仕事ヘバリツクような姿も
減るんじゃないか.

信念にあわないことは
NOと言うこと.

強い意志と社会や未来に対する責任をもって
YESと言うこと.


そんなかっこいい仕事がしたい.

あんなかっこ悪い姿には
絶対なりたくない な.

結婚式みたいな



以前一緒にビジネスプランの課題を一緒にやった
かわいがっていた後輩の門出.

門出といっても 結婚ではなく
起業.
起業 祝いパーティー.


ゼミの連中だけかと思っていたら
彼女を支えている、
出資者 ビジネスパートナー 同級生 から 両親まで

ホント 文字通り いろんな人が詰まった場所だった.


彼女が今までの経緯や感謝を込めながら
お世話になった人たちが軽く話していく姿が
ホントに
娘を送り出すお父さんみたいで、、

少しぐっときた.



自分の会社をつくる
自分のビジネスをつくって
始めていくって

想像以上にいろんな分野の人がいて
彼らの支えがないとダメで
彼女がどんな苦労をしたかは
あまり知らないんだけど
いっぱい苦労して いっぱい仲良くなって
信頼して 信頼されて
みんなで一丸となって仕事を進めて行く
そんな
すごく強力で多様性に富んだチーム が
そこにはあった.

その姿が 家族みたいだった.


今は大きな組織にいて
僕がどうもしっくりきてないのは
学生時代にはいつもつくっていた
そういう 
四六時中 そこまでやらなくてもいいんだけど
やっぱりいいものをつくりたいから
やっている

みんなが同じ目をして
同じ目標をもってやっている.

そんな場所に自分がいないこと.


やっぱり
自分のチームをつくりたい

後輩だけど 彼女を少し羨ましい目で見た.


自分はそこまで魅力的な
いろんな人をその気にさせられるような人間か
まだ分かんない.

そもそも
やりたいコトの妄想は広がれど
まだまだリアリティを得ていない.

そう
がんばろ.


けど
めでたい日だった.

クワイエットルーム



クワイエットルームへようこそ


いい.
☆☆☆☆★

です!!


7fb61230.jpg




思うに僕の映画の評価軸は

がっつり分けると


キャスト

ヴィジュアル

プロット



クワイエットルームでは
キャスティングでは
内田有紀 蒼井優 クドカン りょう 大竹しのぶ
という 盤石かつエッジの効いた俳優に加え
庵野秀明 しりあがり寿 塚本晋也 など
なかなかお目にかかれないトコまで揃えていて
ていうか
他に これらの役に当てはまる人が
思いつかねー.

内田有紀 がなんで主役?
という気もしたけど、
30前後で健康的なんだけど少し陰がある感じ
確かに彼女かもしれない.

ナースで端役の人とか
まさに ああいう人 いるいるー という感じだし.


ヴィジュアル は
蒼井優 やら 内田有紀 他の精神病患者のファッションも
キャラがうまいし、
内田有紀のブルーのワンピースはかわいいし目立つ.

クワイエットルームていう場所がああいう場所なのかは
知らないけど 
あの空間が この映画の世界をぐっと広げて
別世界感を出している.
最後に出てくる空が またこの対比でうまく効いてくる.


最後にプロット

いいな と思うプロットって
僕がただの欲張りなのか
複数の印象を与えてくれるもの.
笑い 涙 真剣 という感情を織り交ぜることから
発しているメッセージからいろいろと考えさせられられること.

観終わったあとに なんだかよくわかんないけど
いっぱい考えたいことあるな と思える感覚が
すごい好き.


まぁ
そんな感じで
いいっす.

クワイエットルーム.

「こんなに人がいっぱい集まってるのに こんなに孤独な場所ってない.」

て 蒼井優が言うけど
それってきっとクワイエットルームだけじゃない.
演劇で 役者がものすごい大げさに肢体をつかって表現するけど
この映画では 感情や空間でもって うまーく 
社会 を表現してるのでしょう.

なにも考えてなさそーなのに
まだまだ期待してます 松尾スズキ!!



ダーウィンの見せ方



駅だとかで最近広告を目にして
気になって行ってみた
ダーウィン展.

国立科学博物館 というのも
初めてだったから
いろいろと勉強しながら見れておもしろそ
とか思ってた.



☆★★★★
星1つ、、

ひどい展示.


人がいっぱいなのは
上野の美術館はいつも週末そんなんなので
あきらめるとしても、
いろいろひどい.

1 コンテンツ関連

主題:

ダーウィン展 ということで
ダーウィンの生立ちとともに
彼の発見を追っていく形式になっているわけだけど
文字情報が中心で
剥製だとかがなんとなくそれにリンクされて
並べられているだけ.

彼の人生を扱うにしても
もっとドラマチックに扱えるものを
非常に単調に並列させていてヒエラルキーが無い.


種の起原というお題:

これが多分一番重要な見せ場なわけだけど
これも単純で分かりづらいヴィジュアルが
少しあるだけで
そのダイナミズムが全く分からない.

せっかくある剥製を並べたりして
進化の過程を歩きながらトレースできるようにしたりとか
いろんな方法はあるはず.


2 展示施設関連

照明:

これがやたらひどかった.
文字情報がやたら多い展示の中で
それを読もうとすると、
照明が 読み手の裏側にきて
ボードに陰ができる、、、
もともと暗い展示空間の中で
ホント読みづらい.


展示方法:

人であふれることが予想されている中で
各種情報が高さ50cm程度の場所にあって
人が前に立つと全く見えない、、、


3 スタッフ

呼び込み:

ダーウィン展という 
多少学術的意味合いもある展示なのに
入り口のスタッフは 大声で
さも 遊園地のアトラクションみたいに
「さぁ お時間があれば寄っていってくださーい」
みたいな、、、

おかしい 絶対におかしい.


仕事振り:

よく分からないけど
「すみませーん」
とか言って 混雑した室内をスタッフが
ウロチョロウロチョロしてた.

ふつう ブースごと 部屋ごとに配置するでしょうよ.



博物館の展示内容や展示空間 スタッフのクオリティは
なんでああも低いのか?

美術館と博物館は同じようなものだと思っていたけど
その進化の具合が全く違うようだ.

ダーウィン的に言えば
自然選択 で そのうち消えていくんじゃない?
美術館のワンセクションとして
ちゃんと 見せる というサービスをするものに
変化していくんじゃないか.


美術品と違って
展示物の値段が大幅に違ったり
学芸員のようなちゃんとした教育を受けている人間が
いなかったり
国ベースで経営とか考える必要が無かったり
いろんな背景があるのだろうか.

微妙.


しかし
ダーウィンは素晴らしい人だった.

種の起原をある程度まとめて
理論もできていたのに
まだ 発表するには準備が足りない.
説得力が足りない と
20年もその論の根拠作りに費やしていた.

そして
満を持して発表し
世界中に賞賛と論争を巻き起こした.

彼が もう少し軽はずみに発表していたなら
波はたてられても 変化は与えられなかったかもしれない.

1年もしない修論で
まとめるをめんどくさがってた自分がすごく
恥ずかしかったし、
今自分の中で暖めていることは
やっぱり 20年と言わないまでも
相当期間 暖めて 考えて 試行して
生み出していかないといけないな と
強く思いました.


うん.
ありがと ダーウィン.
がんばれ 博物館.

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今年のサクラ



先週末に行った砧公園.

気持ちよく飲んで
ひなたぼっこしながら居眠りして
おなかいっぱい食べて.


今年はいろんなサクラを堪能できたかな.

e4b23ec0.jpg



しかし 一眼で撮ると
やっぱ綺麗.
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