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architecture, design, art, film, memorandum

September 2006

女はディティールに惚れる



まだ暑いけれど
朝や夜に感じる空気はしゅんとしていて
秋が 何だかこそばゆい感じで
少しずつ 夏のゆらゆら揺れる空気に
シュルリと 入り込んできた.

そう
秋がくる.

重ね着の秋 スカーフの秋 ジャケットの秋
スニーカーの秋(夏はサンダル) デニムの秋
ニット帽の秋 
そう
ファッション.

A/Wコレクションが気になるなる.

ショップでチェックしたところでは
MARC JACOBS やっぱりドキドキ.
あと フセインチャラヤン.


タイトルの言葉なんだが
今を輝く クリスヴァンアッシュが
雑誌でコメントしていたフレーズ.

今シーズンからレディスラインを始めた彼は
両ラインを同時にキャットウォークに登場させ
男女のコントラストやフュージョンを楽しんでる感じだった.

ディティールというのはもちろん彼の作品の話で
ふと気付く シャツの折り返しや縫合に ぐっとくる
みたいな話.

ちょー分かる.
他のデザイナーズでも 多分 着ている本人しか
気付かないディティールがあるのだけれど
むしろ そんなきめ細やかさにやられるものである.
ドキッ て.

建築でも
一見して分かるプロポーションやシークエンスの美は
もちろんなんだけれども、
何度か訪れたりして 気付く ディティール.
うわぁ まじ 何処まで考えてるんだ..

巨匠の奥行きの深さにぐーんとくる瞬間.

多分 そこに惚れてる.

男女関係でも
ほーんのちょっとのきめ細かさ
その 何でもない仕草や言葉に
ぐっとくるし
それが無いと 奥行きを感じない.

こいつ 馬鹿じゃあないか?

なんて思うくらいのディティールとか
もう 惚れ過ぎて死んでしまうだろう.
けど そのディティールは
あくまでさりげなく
ふと しか気付かない.

自分はまだまだ
全体のフォルムやプロポーションをまとめるのに
精一杯ではあるけれども
いつか 
惚れさせるディティール つくりたいものだ.

女を惚れさせるディティールは
なるべくお早めに.



 

S級のプレーヤー



野球なんて1ゲームまるまる見た事は一度もなくて、
ルールもちょっと解らない部分ある気がする.


ニュースによると
日本ハムが一位通過.
25年振りとか?

日ハムは その企業自体が
そもそも地元密着を目指して
北海道へその拠点を移した.

その過程でシンジョーを加入したと.


多分 別に日ハムがファンサービスとかを
増加させるのは、シンジョーがいなくても
やったんだろう と予想される.
けれど
そのコンセプトを具現化し、
メッセージとして伝えるのには
シンジョーの存在は欠かせなかった.

そして彼は
野球 = プレーを観せるモノ
から
野球 = エンターテインメント
ということを明確に打出して”出演”.

これがA級のプレーヤーじゃあ
できなかっただろうし、
シンジョーは限りなくS級のプレーヤーで
プロフェッショナルだったんだなぁと
感心した.


同じプロジェクトをやるにも、
投資されたくなる人 と 投資を見合わせられる人
がいて
ここはまさに 人間力.

これはまさに天性のものなのか
と言えば そうではなくて
彼は 本当に観客のことを考え倒して
いろいろと生み出したんだと思う.

顧客目線で顧客利益を最大限に考えた結果
自分たちの利益にも繋がる.
S級プレーヤーはこれをものすごい密度で
こなせる人材 なんじゃあないか.

見習わないと!!!

建築のはじまり



これより古い建築はあっても、これより古い建築書はない.
わずかに漢代中国に断片や規矩(きく)術が遺るくらい.

そう
ウィトルウィウスの「建築書」.

これが無性に読みたくなった.
明日coopで注文しよう.(1割引になるから!!)

最近 やたら 思考や理論の初源的な部分を
自分の中で構築していて
破壊していて
構築している.


例の 用 堅 美 が少し気になって
読みたくなったことが始まりなのだけど
これは 哲学で言う
真 善 美 の
建築バージョンか.

彼の 用 堅 美 の
用 や 堅 というのは
機能 と 構造 ということなのだけど
現代は これからは
その用でも堅でも もっとソフト的な意味あいが
ついてくるはず.
それを もう少し深める意味でも
彼の書を読みたい.

ちょっとレヴューを見ても

「建てること」の行為と原理には、そもそも
「意味が与えられる意匠」と「意味を与える意匠」
という二つの自覚と統合が必要だとみなした.

とか 多分 僕が今考えているいろいろな
ゴチャゴチャを 彼がただしてくれる気がする.
で 一歩先に進めてくれるはず.

よし 設計する前に読み切るぜ!!!

あと ポーターの 競争戦略論 1 2 読まなきゃ!!
ドラッカーも読みたいが 何がいいんだろうか.

ゆるぎない誠実さ


ずっと読みたくて放置していた本を
最近やっと読んだ.

ジャックウェルチの
「我が経営」
GEのCEOを20年間務めた人.

小説みたいにワクワクしながら
次のページをめくるわけだけど
小説とは違って
現実の話だからこそ
逆により感じる部分もある.

そんな中で GEの価値観 という件.



社員全員 ー ゆるぎない誠実さを貫く

・顧客の成功を目指してひたすら情熱を傾ける.

・シックスシグマ品質を最優先にする.

・あくまで頂点を目指し、官僚主義を排除する.

・境界のない姿勢で行動する ー その出所にとらわれる事なく
 常に最高のアイデアを追い求めてそれを実行に移す.

・世界中の知的資本とそれを生み出す人材を尊敬する
 ー その資産を最大限活用する多様性のある人材チームを構築する.

・顧客に対する限りない情熱を決して忘れる事なく、GEの
 リーダーに求められる「4E」をみずから実践する:
 変化のスピードを受け入れ積極的に取り組む個人の
 「エネルギー(Energy)」、周りの人たちの人たちの
 「活力を引き出す(Energize)」ような雰囲気をつくる能力、
 難しい意思決定をくだす「決断力(Edge)」、そして
 一貫して「実行力(Execute)」を発揮する.

修論をやっていて
これまで散々グループディスカッションや
インタヴュー、教授に言われてきた
「顧客目線」
が理解できてきた.
それを達成するためには
「誠実さ」
これは自分に対しても仲間に対しても
顧客に対しても.

この2つの”意味”が
少しずつ理解できるようになった気がする.
そして
少し 成長できた気がする.


GEの価値観.

とは言うけれども
あれは どんな分野でも 
誰にでも当てはまる
重要な価値観.

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手塚先生...



手塚治虫がなんだか読みたくなって
気になってた 陽だまりの樹 の
ストーリーなんかを検索してたら
手塚治虫のWIKIPEDIAに遭遇する.

んもぉ.

感動です. 手塚先生...
読んでいると 彼の 神ぶりに驚愕させられると供に
もっとオレもがんばんなきゃな
と 激励される.

以下 気に入った部分.

没後、マンガの神様という呼称が一人歩きし、神格化されるようになったが、実際にはヒューマニズムの塊のような人物ではなく、もっと人間臭い人だった、とも言われる。手塚自身、ヒューマニストとみずからが呼ばれることを極端に嫌っていた。
インタビューでは「自分は、そのへんのニヒリスト以上の絶望を持って仕事をしている……はっきりいえばヒューマニストの振りをしていれば儲かるからそうしているだけで、経済的な要請がなければやめる」と強い皮肉を込めて断言している。

密度の濃い作品を短期間に大量に残している点で余人の追従を許さず、これも「神様」と呼ばれる所以と見る向きもある。現代の漫画家の多くは、原案、ストーリー展開、作画作業など、多くの部分を自己が抱えるスタッフや雑誌編集者と共同で行っている。手塚の場合、作画などはプロダクション形式で行っていたが、アイデアやストーリーはほとんど自分一人で練り上げていたらしい。あれだけストーリー性の濃い漫画を、月産100P超も生み出す漫画家は現在ほとんどいないと言われる。実際にほとんどの漫画家はアイデアを出すことに多くの時間を費やし、ネームを作るのに精神的な重圧がるほど苦しむ。しかし、手塚はある中堅漫画家との会話で「ネームを描くのに苦労して・・・」というと「え?なんで?」と返したというエピソードがあるほどアイデアマンだった。

宮崎駿との関係
アニメーション作家の宮崎駿は、「手塚はドラマ展開に強引と言ってもよいほど悲劇を持ち込む傾向がある」と評したことがある。東映動画のアニメーション映画『西遊記』(手塚が制作に参加)での一エピソードを例に挙げ、必然性が無いところにまで強引に悲劇を持ち込む一種の手練手管に堕した手法として否定的評価を下している。
アニメ作家としての手塚に「プロではなかった。金持ちのボンボンの道楽だった」と極めて批判的なコメントもしている。
宮崎は、手塚の葬式において、弔辞を読んだ。その内容が手塚を批判したかのように取られているが、それは正確ではない。なぜなら宮崎は手塚をアイロニカルに述べつつ、手塚の果した功績を評価しているからである。事実、「手塚さんはどこかで僕にバトンを渡してくれた人だと思います。彼からしかもらえなかったバトンがいっぱいあったと思います。」と語っている。
宮崎は、アニメの始祖が手塚であったことの問題点(異常に低い予算で『鉄腕アトム』を制作したことなど)を批判したことがある。手塚のアシスタントだった漫画家の石坂啓は生前の手塚が宮崎に対して正式にコメントしなかったことについて 「先生、悔しくて仕方なかったんでしょうね」とコメント。ただし、手塚本人は漫画情報誌ぱふの対談記事において、宮崎による『ルパン三世 カリオストロの城』に関し、「僕も、うちのスタッフもおもしろいと思った。」と語っている。その後の宮崎作品、たとえば『風の谷のナウシカ』に関してのコメントは全くなく、先の石坂のコメントにつながるものと考えられる。


最期の言葉
「仕事をする。仕事をさせてくれ。」


ーーーーーー

最期の言葉.
人生を凝縮したワンフレーズ.
僕はどんな言葉を口にするんだろうか.


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